「DJでしか、音楽に関わってないと、DJの時に『俺様世界』発揮したくなってしまう」というコラムを書きました。
原曲を、おもしろおかしく、あるいはかっこよく変えてしまう「リミックス」。
このリミックスを、DJが作る行為にも、普段の音楽との関わりが表現されます。
太古のディスコ時代には、リミックスというのは、主にテープエディットやサンプラーなんかを使って、曲の時間的構成をいじるものでした。
DJの発想ですから、いわゆる西洋音楽の理屈などにはしばられずに、それはそれは野蛮で、バカっぽく、大胆で、笑えて、カッコいいものでした。(全部ほめ言葉)
2チャンネルの編集だけだったのが、徐々に、ディスコで使いやすいようにリズムを変えたりしていくようになりました。
公式リミックスでは、マルチトラックから好きな音をもらったり、楽器を全部入れ替えたり、そのうち「編曲」に近いものになってきました。
それから20年、いまでは「リミックスコンテスト」があっても、選考内容が「和声の変え方が個性的で良い」とかになってます。
おいおい、アレンジ合戦かよ!音楽家かよ!DJは音楽じゃないよ!
いや、悪くないですよ。そういう時代です。
DJの作る音楽は、バカっぽいんです。しつこいですか。
もう一度いいます、バカっぽいんですよ!
クラブ向けのリミックスを聞くと、音楽的に大事な編曲の決めとか、おいしいところとか、全部殺して、淡々と四つ打ちに流し込むというの多いじゃないですか。
いや、悪くはないんです。かっこいいです。クラブで使いやすくて、雰囲気あって、踊りやすい…はずです。
逆に、音楽方面の人が、DJ世界に踏み込む場合があるバウね。
理論から来てる人だから、DJやるのにもマスターミックス作るのにも、まず「調性、和音」が大事で、つなぐときも、転調させたりしてます。
悪くないです。見事ですね。美しいですね。音楽家ですから。そういう価値観があってもいいでしょう。
お客さんも、「なんて良い響きなんだ」と聞いて盛り上がってくれることでしょう。「今のいい音程のつなぎだったぜ!イエイ!」とか。
うちら、野蛮なDJ界は、つなぎの時の音程感と来たら、それはそれは恐ろしいものですよ!もう、勢いとノリだけでゴーゴー!ですよ。
音楽からDJに踏み込んで来てる人にも、DJとは違う名前が欲しいものですよね。やってること、ほとんど演奏会ですから。
とはいえ、いろんな価値観があるから、面白いんだよね。この時代。音楽家DJも、いいじゃないですか。
ちょっと、口に苦いものを含んだような記事になってしまって、反省。
ノンセクトラジカルズの場合、そういう音楽的表現は、他の場所でやってるので、DJの時は、気が済んでるみたいで、DJ行為に専念できるみたい。
リミックスを作るときも、なにも音楽的な訴えかけを前面にすることはなく、開き直って、バカっぽく作れてます。
いまの時代に求められてる「リミックス」には該当しないかもしれないけど。
いぬ (MIYOSI, Fumi)