Category Archives: ゲートコラム

原曲リスペクトミックスは昔からあった

ノンセクトラジカルズ

「crabMixxは、原曲の良い部分を活かしたまま、クラブで使いやすくしてくれてる美味しい蟹料理」と評価されることも多いバウ。(一部ねつ造表現)

たしかに、現代のリミックスって、「原曲のボーカルだけ残して、あとはありきたりのクラブサウンドにする」のがほとんど。

「音楽をどのように聴かせれば良くなるか」だけを考えて生きて来た編曲家様が作った原曲。その生命力あふれるアレンジを、わざと全部外して、DJ様流儀の単調な枠組みに流し込む。

超元気爆発な原曲を、アカペラ残して、おしゃれサウンドにしてしまう。

いや、悪くはないです。かっこいいですよ。音も良いし踊りやすい。あの方も、その方も、あなたも、そんな作風で、仕事たくさんもらってるじゃないですか。

原曲の大事な決めの部分を、外してしまうのは、もったいないですよね。DJ様の俺様音楽主張したい気持ちも理解できるけど。

そんな中だから、crabMixxの、原曲リスペクトミックスが評価されるのかもしれません。


ノンセクトラジカルズ

「ぜんぜん変えてないじゃないか、こんなのリミックスじゃない」と言われても良いです。

DJが「スカスカ四つ打ちリミックス」作り出す前にも、リミックスという言葉はあって、テープエディットなんかも、リミックスと言われてたんですよ。

そして、「原曲活かしてクラブで使いやすくする」という作品もあったんです。そう、ULTIMIXです。

crabMixxがやってることは、ULTIMIXなんですね。軽いテープエディットも入ってたし。

優等生の四つ打ちおしゃれリミックスが虚しく聞こえて来たら、美味しい蟹料理を食べに来てください。

いぬ (MIYOSI, Fumi)

リミックスに求められるものも変わりましたね

ノンセクトラジカルズ

「DJでしか、音楽に関わってないと、DJの時に『俺様世界』発揮したくなってしまう」というコラムを書きました。

原曲を、おもしろおかしく、あるいはかっこよく変えてしまう「リミックス」。
このリミックスを、DJが作る行為にも、普段の音楽との関わりが表現されます。

太古のディスコ時代には、リミックスというのは、主にテープエディットやサンプラーなんかを使って、曲の時間的構成をいじるものでした。

DJの発想ですから、いわゆる西洋音楽の理屈などにはしばられずに、それはそれは野蛮で、バカっぽく、大胆で、笑えて、カッコいいものでした。(全部ほめ言葉)

2チャンネルの編集だけだったのが、徐々に、ディスコで使いやすいようにリズムを変えたりしていくようになりました。
公式リミックスでは、マルチトラックから好きな音をもらったり、楽器を全部入れ替えたり、そのうち「編曲」に近いものになってきました。

それから20年、いまでは「リミックスコンテスト」があっても、選考内容が「和声の変え方が個性的で良い」とかになってます。
おいおい、アレンジ合戦かよ!音楽家かよ!DJは音楽じゃないよ!

いや、悪くないですよ。そういう時代です。


ノンセクトラジカルズ

DJの作る音楽は、バカっぽいんです。しつこいですか。
もう一度いいます、バカっぽいんですよ!

クラブ向けのリミックスを聞くと、音楽的に大事な編曲の決めとか、おいしいところとか、全部殺して、淡々と四つ打ちに流し込むというの多いじゃないですか。
いや、悪くはないんです。かっこいいです。クラブで使いやすくて、雰囲気あって、踊りやすい…はずです。

逆に、音楽方面の人が、DJ世界に踏み込む場合があるバウね。

理論から来てる人だから、DJやるのにもマスターミックス作るのにも、まず「調性、和音」が大事で、つなぐときも、転調させたりしてます。
悪くないです。見事ですね。美しいですね。音楽家ですから。そういう価値観があってもいいでしょう。

お客さんも、「なんて良い響きなんだ」と聞いて盛り上がってくれることでしょう。「今のいい音程のつなぎだったぜ!イエイ!」とか。

うちら、野蛮なDJ界は、つなぎの時の音程感と来たら、それはそれは恐ろしいものですよ!もう、勢いとノリだけでゴーゴー!ですよ。

音楽からDJに踏み込んで来てる人にも、DJとは違う名前が欲しいものですよね。やってること、ほとんど演奏会ですから。

とはいえ、いろんな価値観があるから、面白いんだよね。この時代。音楽家DJも、いいじゃないですか。

ちょっと、口に苦いものを含んだような記事になってしまって、反省。

ノンセクトラジカルズの場合、そういう音楽的表現は、他の場所でやってるので、DJの時は、気が済んでるみたいで、DJ行為に専念できるみたい。

リミックスを作るときも、なにも音楽的な訴えかけを前面にすることはなく、開き直って、バカっぽく作れてます。
いまの時代に求められてる「リミックス」には該当しないかもしれないけど。

いぬ (MIYOSI, Fumi)

DJはアーティストじゃなかった

ノンセクトラジカルズ

いまのクラブ時代は、もう、価値観変わってしまったけど、その昔、DJというのは音楽家とは違いました。

「その場の雰囲気や空気に合わせて選曲をしていく」のが古来からのDJ。
今は、セットリストという選曲順番をあらかじめ決めてきて、その通りに流す、いわゆる「バンドの演奏曲順決めて来る」みたいな人も多いですね。

そして、ミキサーやつまみを動かす「パフォーマンス的なものを見せて」場を盛り上げるというのが、DJだという認識になってるバウね。
つまり、アーティスト的になってきてる。それらが、悪いとは言ってませんよ。

ディスコの時代、就職していた店には、DJブースがまったく見えないというのもありました。中央集権的なDJブースが見えないし、みなさん、それぞれ好きな方向いて踊ってました。
それだけあって、選曲というものが、一番重要でした。いくら見事なフェーダーさばきしても見えないし。

やはり、80年代後半あたりから、DJにアーティスト性が求められるようになってしまったんだバウね。その頃から、スターみたいなDJが出てきて、テレビの音楽番組とかに出るようになったし。

極端に、「DJはもっと自分だけの世界を表現すべきで、ヒット曲とか流すなんて地に落ちたものだ」「人にこびるなんて、それがお前のやりたかったことか」なんて意見を言う人もいます。

悪くないです。そういう時代です。

そういうアート寄りになってしまったDJ。なんか別の呼び名があるといいかもしれないバウね。

いぬの場合、アート的なものやオリジナル音楽は、DJとは別の機会で、存分に発揮できてるバウ。それはそれは存分に。
ですから、DJの時に、無理に個性とか芸術を持ち込まなくても、気が済んでるみたい。

DJでしか、音楽に関わってないと、DJの時に「俺様世界」発揮したくなってしまうかもね。


いぬDJ

古くさい考えだと、DJはサービス業
楽しんでもらって、踊らせて、なんぼのもんなんですよー。

踊らせてないと、フロントからインターフォンかかってきて「おい踊らせろよ」と尻叩かれます。
あのインターフォンはトラウマになってて、DJはじめて28年経っても、心の中で鳴り続けてます。

与えられたパートで、「どういう曲順でかけたら、自分が今一番プッシュしたい曲を効果的にいい曲に聞かせることが出来るのか」というのは、いつも考えてます。

そういう、まだ浸透してないパワープッシュ曲。自分の世界の曲。そして、みんなが知ってるアンセムなんかも交えながら、バランスよく進めていくのがDJだと思ってます。
アーティスト的なのばかり求めないで、それぐらいで手を打ってくれないでしょうか!

いぬ (MIYOSI, Fumi)

フレーズサンプリングは作曲でもある

ソニーのスピーカ

ノンセクトラジカルズのエディット部分で、「原曲の流れには存在しない部分」ってあるバウよね。

たとえば、歌い出しの前で、2小節とか4小節、歌い出しの音を利用して、編集だけで尺を伸ばしてるような部分。
サビの前の、爆竹みたいなエディットによる4小節とか8小節。

テープエディット風ではあるけど、イメージ的には「フレーズサンプリング」と言った方が、しっくりくるかな。

実は、あの部分をこしらえている時の脳みその状態は、作曲をしてる時と近いバウ。

使用する部品は、縦切りにした原曲の音。
それを、どう並べて、全く未知の新しい「旋律」にしていくかが、エディットを作る重要なポイントであります。

「エディットするのに、音程を一番気にしてる」のだけど、ちょっと意外かもしれないバウね。
ドラムだけの部分を、いぬにエディットさせると、つまらないモノしか作らないですよー。これで証明できる。

「無から旋律作るわけじゃないから、そんなの作曲じゃないだろ」みたいに、思われるかもしれません。

「作曲」という概念ですら、時代によって変わってきてます。

「自分のオリジナルの楽器を作ること」が作曲だった時もありました。
「楽器も作れないなんて、それは作曲じゃないだろ」みたいな。

いまは、歌の主旋律だけを一本書くことが、作曲の定義になってますよね。
どんどん変わっていくんですよ、概念。

ですから、独自フレーズでふくらませる場合も、作曲行為と言い張りたいバウ。

確かに、エディット行為は、無から新たな音の流れを作るわけではないですよ。
調性や、リズム母体など、原曲に頼りきっているバウ。

逆にいうと、調性を気にしないで、時間軸操作によって、新旋律を生み出す「ライトな作曲」って感じですよ。


日本行進曲

普段から、ドレミファをいじって遊んでるわけじゃない人で、エディット作りたい人もいることでしょう。
そういう方が、いきなり、エディットによるフレーズで、新展開を作ろうとしても、どうやっていいか、道が見えなくなるわけです。発想できないんです。

「初期打ち」と言われる、音の頭だけを繰り返す行為。
最初四分音符、次に八分音符、十六分音符…。
「ダ・ダ・ダ・ダ・ダダ・ダダ・ダダ・ダダ・ダダダダ・ダダダダ…」っていう、何も考えなくていいエディットを作るのが、フレーズ発想できない人に多いのも、わかるでしょ。

エディットの神様、オマールサンタナが、エディットやめて曲作りに行ってしまったというのも、この「エディット=作曲」説の裏付けにもなりそう。
そして、オマールは、そっちの分野でも、天才的成果を上げているバウ。

どうでしょう。エディットを作る上での、ヒントになったでしょうか。
エディットを聞いて楽しむ上での、指針にもなったのではないでしょうか。

いぬ (MIYOSI, Fumi)

ロゴについて

ノンセクトラジカルズロゴ台紙付き

ノンセクトラジカルズのロゴを作ったのは、いぬだバウ。

まず、単純で力強いものにしたかったです。
ただの、まんまるが一番力強いけど、日の丸と区別つかないので、半分にしました。

白と黒が逆だけど、陰陽のタオの象徴とも通じるバウね。

大好きな、お月様の意味合いもあります。

本編とゲートで切った無音部分、「ゲートとダック」も表してます。

二人でノンセクトラジカルズを始めた頃、リミックスDJグループは多数あったバウ。
なかでも大きかったのは、マチャールがいたM.I.D.と、いぬがいたTHE JG’s。
当時、二大勢力みたいな感じで、派閥争いみたいな、殺伐とした空気が流れておりました。

そんな中でも、マチャールといぬは、なんか意気投合したバウ。
エディットやYMOの話題で。

「派閥なんて関係ねーよ」というメッセージを混めて、ノンセクトラジカルズという名前にしました。
そして、ロゴの白と黒も二つの世界の合体を象徴してます。

このロゴのデザインのコンセプトが、そのまま、ウェブページのデザインにもなっているわけです。

いろいろ意味ありげなことを述べたけど、要約すると、
ひらがなの「の」の字のデザインだバウ。

いぬ (MIYOSI, Fumi)

O’BAR 2218

nonSectRadicals

nonSectRadicals結成の1〜2年前のコト。
MIDI CITY(THE JG’Sが作った会社)が、世界初のDigital DJの店「O’BAR 2218」を、芝浦でオープンさせました。
アナログのターンテーブルを使わずに、音源を全てMACに取り込んで照明も同期させて営業していました。

当時のMACはエラーも多くトラブルだらけでした。でも、今考えても最先端の店だったなぁと思います!

そのシステムを考案したのがnonSectのinuこと三好史でした。
inuと制作を始めたのもO’BARからだったと思う。

僕はオープニングからのレギュラーDJのメンバーとして入れてもらったのをきっかけにMACの虜になり、気が付けばMACを買っていました。

当時買ったMACはIIcxってヤツだったんだけど、一式で170万円位だった・・・それでもメモリーは何と2MBだった!
今からは考えられない世界ですがホントなんです。
更に40万円位投入して8MBにした記憶があります(泣)

1GBのハードディスクなんて100万じゃ買えなかった・・・
しかも大きさ、重さ共にすさまじかった!

MASAAKI TAMURA

おまけ
何年かして、IIcxを下取りに出そうと思って見積もりに出したら、2500円だった・・・
これじゃゲームボーイも買えないじゃん!

Michael Jackson追悼

nonSectRadicals

前にも書きましたがnonSectradicalsは二人共DJでした・・・
今の様にCLUB等々でのイベントも無いのは勿論 CLUB自体が全然無い時代でした。DISCOの時代です。

店の営業を考えるとメジャーなアーティストの曲、流行っている曲は嫌でも かけなければならない時代(?)でした。
そんな数あるHIT曲のひとつとして特に気にもせずかけていたマイケル・・・
深く考えた事はなかったけど、今思えば出すシングル全てにお世話になっていた。

お世話になっていたと言われてもDJをやった事のない方にはピンとこないかもしれませんが、要はDance Floorを盛り上げるのを助けてもらったという訳です。

「King Of POPS」と言われている彼ですがnonSectRadicalsは二人共に極端でして 例え仕事の曲でも仕事以外の時は自分達の好きな音以外は聴かないのでマイケルの曲も店でかける時以外は聴いた事がなかった訳です。

今回、追悼としてMini Mixを作りまして その時にマイケルジャクソンとは どんなヤツだったのだろうと 今さらになって目を向けてみました。
そしたら想像以上に凄い人だったんだと改めて常識知らずのnonSectRadicalsは驚きました(笑)

  • アルバム等々の総売り上げ約8億枚!
  • 全米シングルチャートで1位を獲得した史上最年少アーティスト!
  • 全米シングルチャート初登場1位を獲得した史上初のアーティスト!
  • 年間売上高が1億ドルを超えた初のエンターティナー!
  • 史上初の同じアルバムから5曲連続ビルボード連続1位!
  • 人類史上最大セールスを出したアルバム「スリラー」!
  • 彼の残した遺産は約980億円、借金を差し引いても残約500億円!

YMO nonSectRadicals Mix

YMO BGM

YMO nonSectRadicals Mix

1991年nonSectRadicals結成した時に制作の仕事の合間に、気まぐれで作り始めました・・・


当時はAKAIのS-1000にサンプリングした音をPerformerで打ち込み、最終的にOTARIの16トラックのMTRに録り込んでいくという方法でした。

頭の逆エコーも当時の形式通りにマルチのリールを逆にしてリバーブをかけ、余分な所は消去して作っています。


当時は10分弱の所で中途半端に終わっていたのですが、2009年にnonSectRadicalsが再活動開始した際に、16年ぶりに続きを作りました。

なんとなく前半と後半で雰囲気が違く感じるのはそのためです。


16年前に作ったベースとなるMIXをMACに録り込み、頭からテンポの情報を入れていきました。

自分達で作ったにも関わらず、想像以上に大変でした(笑)


曲のテンポ等々からして昔作った部分に入れ込むしかない曲もありました。

昔作った部分を作り直して差し替えないとならない部分もあったので、最終仕上げに時間がかかってしまいました。


「SEもYMOの音のみ」

「YMOの曲は全曲使用する」

という自分達の勝手なルールが面倒でした(笑)

DRAWMER DS-201 Dual Noise Gate

DS-201

世界で初めて「周波数検知動作」を実現したノイズゲート。

結成当時SONY DPS-M7と共にnonSectRadicalsの心臓部でした。

スタジオやSR現場のスタンダードモデルという事もあり、音質、使い易さも極上でした!


スレッショルドレベルでゲートの開閉ももちろん出来ますが、nonSectRadicalsの様に切りまくりたい人の為にKEY INが付いています。

GATEとDUCKの切り替えも可能!


nonSectRadicalsの原点なので、nonSectのStudioには、今でも、御神体の様に設置してあります!

DJについて

曲がった腕

nonSectRadicalsは二人共元々ディスコのDJでした。

もちろんCDJも無ければCD-Rすら無い時代でした。

REMIXを作って店でかけるには、カセットテープに落としてカセットデッキでかける事しか出来ない時代。


今はいいですよね、CDに簡単に焼いてCDJでMIXも楽々!

Technicsでさえピッチ付きのCDデッキは出てなかった

というより、よくよく考えたらCD自体が無かった(笑)


当時、カセットデッキのカセットを入れる所のフタを取ってモーターの所を指で触ったりして、ピッチを無理矢理合わせてかけたりしていました・・・

しかもベルト式のカセットデッキだと、だんだんゴムのベルトがのびちゃって再生が遅くなちゃったりしたりするんですよね・・・


REMIXを作る時に同じ事をするにしても、労力と時間を考えると何て便利な世の中なんだろう!と感じます。

音質もいいし、何でもやろうと思った事が出来る!


とにかく素敵な世の中だなぁって思います!

ノイズゲート
ノンセクトラジカルズロゴ台紙付き